TURNSTONE Research Institute

株式会社 ターンストーンリサーチでは、

• 高度情報処理研究事業
• 編集出版事業

を行っています。

数理部

近年、情報処理技術の発展に伴って、データの処理や解釈に必要な知識や技術が 大きく変化しています。 この変化を特徴づける切口は幾つかありますが、 ターンストーン リサーチでは今後求められてくる知見について、 次の三つの要素が関連すると考えています。

• 非線形
• 非定常
• 非正規分布

これらのキーワードが関連する対象には、 従来慣れ親しんだ古典的な手法が適用できるとは限りません。 そして今日では古典的手法の限界を超えたデータはもはや 例外的存在ではなくなっています。 非古典的な数理科学に関する新たな知見はデータの解釈の成否の鍵であり、 しばしば事業の成否に直結しています。

また、データに内在する構造と意味を統計処理を通じて抽出することができれば、 それがそのまま、未知の問題に対する 実用上十分な力を持つ近似解となるケースがしばしばあります。 このように, データの増大と多様化が要求した新たな数理科学上の知見は、 情報処理手続き(アルゴリズム)に関する古典的なイメージをも革新しつつあります。

数理部では以上の状況を踏まえて, 最新の数理科学の知見を反映した高度情報処理技術を研究開発しています.

対応可能な専門領域

• 位相幾何、組み合わせ幾何
• 論理学
• 計算理論
• 確率過程
• 複雑力学系
• 経済物理学
• 社会ネットワーク分析

上記以外の専門領域にも幅広く、素早く柔軟に対応可能です。 是非御気軽にご相談ください。 → info@turnstone.jp

手掛けたプロジェクト

在籍者が手掛けたプロジェクトを抜粋します。

• 内閣府エビデンスシステム開発において、

  • 人材移動による機関間ネットワーク分析
  • エビデンスに基づく政策立案の推進に向けて－ターゲット領域の検討
  • 研究機関の創立年限や規模、研究領域に関わらず知識生産効率を測定可能とする 引用構造のフラクタル次元として定義される データサイズ非依存な派生h-indexと、その高速な算出アルゴリズム（査読つき国際学術誌採録論文）
  • その他、広く各種分析の実現可能性調査
  • 及び複数のデータベースの機械学習を用いた接続
  などに携わった。

• 株式会社mixiにおいて、ゲーム「モンスターストライク」のユーザ行動分析に携わり

  • 共同プレイ関係ネットワークの成長プロセスからゲームサービスの成長メカニズムの解明
  • ユーザ定着率と共同プレイパートナー選択パターンの関連
  • ゲームのクライアントプログラム変更に伴う、ゲーム内ユーザ状態遷移パタンの変化を マルコフ連鎖を用いて検出するアルゴリズム
  • 共同プレイ関係を辿って伝播する隠れクエスト挑戦権による販売促進施策の有効性検証と伝播予測
  • ゲーム内アイテムの需給関係のバランス測定手法の開発

  などを行った。

• 科学技術振興機構（JST）の「科学技術イノベーション政策のための科学　研究開発プログラム」採択プロジェクト 「未来産業創造にむかうイノベーション戦略の研究」（研究代表者山口栄一）において、研究分担者として
  • web検索件数とJaccard指数を用いた分野間距離にもとづくノンパラメトリックな分野地図の作成
  • 人材の当該地図上への布置
  • 特許の地理的分布と可視化をおこなうwebシステム
  などを担当した。また、その成果を集約した書籍「イノベーション政策の科学」 において6章、11章を分担執筆した
• Visualizing large-scale structure of a million-firms economic network　は、情報可視化分野における最難関国際会議　SIGGRAPH Asia 2015 Visualization in High Performance Computing　トラック採録口頭発表のProceeding
• Macroscopic features of production network and sequential graph drawing　は、有向グラフの時系列変化を効率的に可視化するアルゴリズムの提案および、その適用によって日本の生産ネットワークの性質を分析したもの文（査読つき国際学術誌採録）
• Large directed-graph layout and its application to a million-firms economic network　は、大規模かつ複雑な有向グラフを効率的かつ一貫して描画するアルゴリズムの提案と、 そのアルゴリズムの適用により日本の実体経済の性質を分析した論文（査読つき国際学術誌採録）

• 金融系コンサルティングに携わるベンチャー企業である (株)CMD リサーチにおいて

  • 時事通信社の配信するニュースを自然言語解析し、市況と関連づけることで 報道内容に新たな価値を付与する試みとして、 集合知的な統計アルゴリズムを用いた 高付加価値サービスの提案を時事通信社、日本ユニシスに対して行い、 3社共同にて実証実験と基礎設計を行いました。
  • 日立製作所の開発したアプリケーションストリーミング プラットフォームの 応用として、 近年の経済物理学における所見を活用した、 実時間応答性能を持つ金融情報処理システムを提案しました。
  • 市場効率性仮説の研究及び、 外国為替証拠金取り引きにおける、 エンドユーザ向け自動取り引きシステムのアルゴリズム開発を担当した。

• 社会人山岳会における山岳事故の分析と遭難対策提言 (2011年度 東京都勤労者山岳連盟 遭難対策研究集会)

• web情報の信頼性研究プロジェクトのための、 リファレンスデータの作成 (独立行政法人 情報通信研究機構)

プロダクツ

• 単語の綴替え文字列(anagram)を発音の容易さを評価して出力するアルゴリズム。 発音の容易さの尺度とする言語を容易に変更可能です。 github リポジトリへのリンク
• 多変数関数最適化アルゴリズム Nelder-Mead 法の Ruby の Proc クラスの メソッドとしての実装。 github リポジトリへのリンク

教育出版部

情報交換チャンネルの多様化と普及は、 新しい文化交流の場面とスタイルを生み出し続けています。

かつてラテン語の単一言語圏であった西ヨーロッパが複数の言語圏に 分化したように、 グローバリゼーションとは一律に一様化だけを意味するものではなく、 その中に様々なレベルの差異化を同時に内包しています。

教育出版部では、このような状況を踏まえた上で教育に求められるものを考え、 教材に反映する書籍編集を行います。